こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、HSS型HSP気質です。これまでHSS型HSPに関する記事を120本以上執筆し、人生を好転させるコツを伝えてきました。
結論としては、思考が深いと物事の本質を見抜けるようになります。
本記事では、HSS型HSPの持つ『深い思考』について解説します。
また後半では、そのメリット・デメリットについても紹介しますね。
この記事を読むことで、HSS型HSPさんはより自分の思考を理解できるようになりますよ。
それでは、早速解説していきます。
HSS型HSPの特徴
- スリルや真新しい経験を求める
- 抑制・退屈を嫌う
- 心は繊細なので、傷つきやすい
- 感受性が豊か
- 音や光など外部刺激に敏感
目次
HSS型HSPの『深い思考』ってどんなもの?
よくHSS型HSPさんは、『深い思考』をすると言われます。
でも思考が深いって何かピンときませんよね。「よく考えているということ」と捉えている人も多いはず。
ですが、思考が深いとはもう少し具体的な意味だとこんな感じです。
物事の表面上だけで判断や理解をするのではなく、多角的な視点を持って本質を捉えようとすること。
噛み砕いて説明すると、何か物事を考える時には色々な側面を考えているということです。
もっと分かりやすくするために、思考が深い人と思考が浅い人の特徴を解説しますね。
両者の特徴を見ると、どちらがより正しい選択が出来そうか一目瞭然ですよ。
思考が深い人の特徴
- 『何故?』『本当に?』を繰り返して思考している
- 自分の思考が完璧でないと自覚している
- 事実とそうでないことを分けて考えられる
思考が深い人は、何か考える時『何故?』『本当に?』を繰り返す傾向にあります。
これはクリティカル・シンキング(批判的思考)と言って、問題解決に役立つんですよね。
そのため、目的を達成する本質的な方法を導き出すことが出来るようになるでしょう。
例えば、自社商品の化粧水の売上アップのため
「ただ安売りして販売個数を上げるではなく、価格をあえて上げることで高い効果を期待させ購買意欲を促進する」
など、一般的には辿り着かない方法を考え出すことが可能になるんです。(※例はだいぶ簡単に書いてますが、本来はもっと複雑な根拠に基づきます)
ビジネスにおいて、かなり重要な考え方ですね。
思考が深い人ほど、自分の思考が完璧ではないことを自覚しています。
これは、かの哲学者ソクラテスの残した『無知の知』と似ていますね。
無知の知とは?
「自分に知識がないことに気づいた者は、それに気づかない者よりも賢い」ことを意味する。
自身の思考に至っていないことがあると理解していることで、安易な決断を下さないという利点があります。
自信が無いように見える人が、実はめちゃくちゃハイスペックだった時によくあるパターンですね。
思考が深いと、事実とそうでないことを分けて考えられます。
例えば、有名な経営者が「飲食店は利益率が低くなる傾向にあるから、ダメだ」と言ったとします。
これを飲食店を経営したいのに、表面上しか見れないと「有名な経営者が言っているからダメなんだ」と言って諦めてしまいますよね。
ですが、事実とそうでないことを分けて考えると、ここでは『飲食店は利益率が低くなる傾向になる』が事実。
ダメかどうかは未来の不確定事項ですよね。
そのため、有名な経営者がダメだと言っていようが、利益率をカバー出来れば飲食店の店舗運営が可能だという結論が導き出せます。
思考が深いと、事実だけを客観視することが可能になりますよ。
思考が浅い人の特徴
思考が深い人の特徴は、先ほど述べた通りです。
では、反対に「思考が浅い人はどんな特徴を持つのか?」見ていきましょう。
より思考が深い人の特徴が際立って、『思考が深い』とはどういうことなのか理解しやすくなります。
- 新しい方法を取り入れない(学ばない)
- 多数派の意見が正しいと思っている
- 先のことを全く考えずに行動する
- 常識に囚われて、独自の発想が出来ない
- 何か問題が起きたら、環境や人のせいにする
これらの特徴として共通していることは、『考えずに楽をしたい』という精神です。
そのため楽な判断に身を委ねて成長の機会を失い、挙句の果てには考えなかった責任を取らないという行動に出るんですよね。
これを読んでいるHSS型HSPさんは、こうはなっていないはずですが、心当たりがあったら反省してより深い思考を意識しましょう。
HSS型HSPは思考が深いと、どんなメリットがある?
思考が深い人の特徴を見るに、なんだか結構メリットがありそうですよね。
HSS型HSPさんは、自身の強みを理解するために『思考が深いメリット』を理解しておきましょう。
必ず仕事や人生設計で、将来役立つはずですよ。
それぞれ、詳しく解説していきますね。
メリット①:リスクマネジメントが出来る
まず、思考が深いとリスクマネジメントが出来ます。
これは問題を事前に発見出来る確率が上がるため、何かあった時の予防線を張れるからなんですよね。
あらかじめ対策を打つことで、仕事でも起きるミスが減っていくでしょう。
もちろん完璧ではありませんが、経験を積むごとにその精度は飛躍的に伸びます。
リスクマネジメントが出来るようになると、上司やリーダーとしての資質も認められるようになるので、キャリアアップに貢献ですね。
»関連:HSS型HSPがリーダー向きは本当?|知られざる6タイプとは?
HSS型HSPがリーダー向きは本当?|知られざる6タイプとは?
メリット②:問題解決能力が上がる
思考が深いと、問題が発生した時に解決する力もつきます。
理由は、問題の原因を探って最適な対処を考えるために色々な視点から問題を見ることが出来るからですね。
これが出来るようになってくると、事態が深刻になる前に修正することが出来るようになります。
事前に予防出来なかったことも、ここで抑えられるのでプランを完遂しやすくなりますね。
問題解決能力も仕事において、超重要ですよ。
メリット③:常識に流されずに判断出来る
思考が深いと、常識に流されにくくなります。
常識って実は結構いい加減な理由で定着していることが多いんですよね。ちゃんと考えたらおかしいことに気づけます。
例えば、
- 多数決で多い方が正解だ
- 会議を遅刻するはダメだけど、長引くのはOK
- アンケート結果は、人の感情や考えを正確に反映している
など、考えたらおかしい常識はもっとあります。
HSS型HSPさんは、こういった常識に対して疑問を持っているために、人と価値観が合わなかったりもしますね。
ですが、常識に流されないことでちゃんと自分の考えを持てることは、自分らしい人生を歩むための重要な要素ですよ。
HSS型HSPは深い思考により苦悩する【デメリット】
ここまで、思考が深いことは良いことばかりのように解説してきました。
しかし、実はデメリットもあるんです。
知っておくことで、対処も可能なのできちんと見ておきましょう。
デメリット①:行動に遅れが出る
思考が深いということは、それなりに考える時間を要します。
そのため、考えるよりも先に行動する人に遅れを取ってしまうこともあるでしょう。
ですが、焦りは禁物。
考えることで戦略を練って行動するいつものパターンを守って、自分のペースで進みましょう。
ちなみに、興味のあることに飛びついてしまうHSS型HSPさんは、そのままでOKですよ。
結局、考えながら行動をしているだけなので、問題無しです。
デメリット②:思考の浅い人に理解してもらえない
思考の深い人と浅い人にはどうしても溝が生まれてしまいます。
それは、思考の浅い人は考えることを早々に放棄してしまっているので、どれだけ論理的に説明しても理解してくれないためです。
その場合は正攻法で攻めずに、その人が言うことを聞く人にアプローチしてみましょう。
例えば、同期の人と意見がぶつかったら、上司に相談して一緒に話してもらうなど。
思考の浅い人は論理性よりも「どうすれば楽か?」を重要視するため案外効果があります。
「言われる人によって考え変えるのか...。」と、少しもやもやしますが。。。
デメリット③:理不尽に対して強いストレスを感じる
思考が深いとどうしても、理不尽に対して強い抵抗感を持ってしまいます。
そのために、強いストレスを感じてしまうんですよね。
言い返したいかもですが、理不尽を平気で強いてくる人は、そもそも意見が正しいかどうかを重要視していません。
どれだけ相手をコントロール出来るのかを重要視しています。
もし、理不尽な会社や上司に当たってしまったのであれば、我慢せずに転職した方がいいですよ。
もしブラックすぎて辞めることすら出来ないなら、「退職代行サービス」を使えば、絶対に辞められます。
HSS型HSPさんなら退職代行Jobsが安定ですよ。心理カウンセリングを受けられるオプションなどもあります。
デメリット④:最悪のパターンのイメージが出来てしまう
思考が深い人は、リスクマネジメントが出来ると途中解説していましたね。
でもそれって、常に最悪のパターンが浮かんでしまうということなんです。
これは、可能性が1%しかなくても本当に起こりそうに感じてしまうんですよね。
つまり過剰に予防線を張ってしまったりと、余計な時間を使ってしまうことになります。
リスクヘッジは大切ですが、実際に起こる可能性はどれくらいなのかを過去のデータがあれば割り出してみましょう。
ちなみに筆者は「交通事故に遭うくらいの確率(1年で約1%)以下であれば、低いから無視して進む」というように考えています。
「自分が生きているということは、多分大丈夫だろう」理論ですね。笑
デメリット⑤:沼にハマる
沼にハマるとは、ぐるぐるとネガティブな思考から抜け出せないことです。
詳しくは、『HSS型HSPは沼にハマる』|原因と対策を一挙公開をご覧ください。
まとめ:デメリットを凌駕する『より深い思考』を身につける本
今回の記事をまとめると、こんな感じです。
- 深い思考とは、本質を捉えるもの
- 思考が深いと大きなメリットがある
- とはいえ、デメリットもあるので注意
深い思考にはデメリットもありますが、せっかく出来るのであれば活かしたいですよね。
それなら、さらに思考を深めてデメリットを凌駕するほどの武器にしてしまうのが一番です。
なので最後に『深い思考』をより強固にするための本を紹介しますね。
初心者でも読みやすい3冊を厳選しました。
途中で解説した『クリティカル・シンキング』を図解でわかりやすく解説した入門書です。
思考法からツールの使い方、ビジネスに活用する手法までを解説しているため、クリティカル・シンキングを理解するには打ってつけでしょう。
ただし、結構初心者向けなので物足りない感じもあります。
社会人というよりは、大学生向けにクリティカル・シンキングを学べる一冊。
実際のビジネスで直接的に役立つというよりは、学術的にどう活かせば良いのかが分かるため、学問的に学ぶには良いですよ。
世界有数の外資系コンサイティング会社マッキンゼーの新人研修&OJTにて叩き込まれる『ロジカルシンキング』を解説している一冊です。
マッキンゼーとはいえど新人研修で教えられる思考を学べるので、レベル感もそこまで難しくないですね。
今回紹介した3冊では、一番オススメです。
それでは、今回の内容はここまでです。
HSS型HSPさんは、もっと自分の思考を自由に扱えるように訓練しましょう!より成果に結び付きますよ。
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